とりあえず響きを確認しながらオーソドックスなマイクセッティングをいくつか試してみました。
イキナリ極論になりますが、案の定思ったようなサウンドにはならず・・(苦笑)
今まではピアノを録る時は外スタもしくは貸しホールでヤマハ、もしくはスタンウェイのセミコン、フルコンで録音していたので少々ギャップを感じてしまいました。
ぶっちゃけた話しをすると今回弾いてくれた重松華子さんはクラシック出身の「ピアノを鳴らす」ピアニストなわけで、部屋もピアノも許容オーバー(笑)
そして吸音も中途半端。
ピアノ録音の難しさを改めて認識しました。
でも鳴らし切らないサウンド。
例えばジョビンの音楽みたいにポロンポロンとした弾き方の時は何とも言えない味わいのある音色を感じました。
それとは逆のベンフォールズみたいなピアノなんかもコンプの使い方次第で個性的な音色を作れると思います。
マイクセッティングで言えば2日目のこんなセッティングが好みでした。
coles4038をオンで置いたセッティング。
思ったより甘くなり過ぎないで太さも出ました。
オフマイクのバリエーション次第でかなり幅が広がりそうな気がします。
鍵盤側にオフを置くセッティングも良さそうな気がしました。
結構な労力をかけてグランドピアノを導入したわけですが音楽によっては間違い無く昨今のピアノ音源のほうが使いやすいし、ジャンルによっては合うでしょう。
グランドピアノのフェルトが擦れる音やダンパーの軋む音などは最近のシンセに慣れた世代にはノイズにしか聞こえないのかも知れません。
しかしながら絶対的に違うのは「生ピアノに向き合う事」で産まれるプレイの質
なんだと思います。
楽器と対峙するこの感じこそが「いつもとチョットだけ違う」ほんの少し先に行ける何かのような気がします。
全てのジャンルや用途に合う生ピアノなどは存在しないのでしょうから、うちのピアノにしか出せない音色や用途を色々考えていきたいと思います。
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